2014年3月20日木曜日

中島義道さんと愛の話し。



中島義道さんの本が面白すぎる。
「生きるのも死ぬのもイヤな君へ」と「人を愛することができない」と、星新一さんの短編集をぐるぐる回して読んでる。
本を一冊づつ読むの苦手で、2、3冊まとめてしか読めない。MAXは5冊とか…。
集中力が無ければ無いほど増える。
集中力欲しいっす。

特に「人を愛することができない」が面白いです。
世間的に男女の「愛」というものがあって当たり前で、ない人を批判する傾向があるけど、脳にとってはただの電気信号、遺伝子のプログラムで、プログラムってのは全て発動する訳ではないので、無くたって当然というか、そもそも不確定要素ばっかで、「ある」事を前提に話すことの方が違和感だったしそれがなんだかキラキラしたイメージで、この世で一番価値があって、素直にそれをあると言えない人は非人道的扱いみたいなのがおかしい、と思ってた。
疑問を持つことさえ変だとされる。
考えそのものが根拠もなく否定されるのって…本当に違和感なんだけど、それについての説明がなされてたりして、この方の本読むと色々勉強になる。

そもそも、「愛」などという固有名詞があるから、あるとか無いとか論じるけど、あっても無くても、人は増えるし、システムはかわんなくて、どうせ続くなら気分いい方がいい、それは全て利己的な遺伝子によるプログラムだけども、「特別感」に酔っ払っといた方がいいってだけなんだろな。
楽しいことはいい事だな。

個人的には、愛というものがあると仮定するならば、条件が発生するものは愛ではないと思う。
何も望まず、与えるのみ。
つまり、究極の愛は死体になって食される事ではないだろうか、と、いうのが最近人とお話ししてて腑に落ちましたよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿